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貞山・北上・東名運河事典
ていざん・きたかみ・とうな
8-(5) 両生類・爬虫類
仙台湾海浜地域の乾燥する砂浜海岸とその付近では、両生類はほとんど認められない。これは両生類が水域とその周辺の湿性域を主要な生息環境とする動物群であることから、妥当な事柄である。
しかしその西側の樹林帯、ことに水路や向背湿地周辺等の湿潤な林床には、ニホンアカガエルが普通に生息している。本種は、さらに西側の水田地帯にも普通である。
仙台平野にはトウキョウダルマガエルが分布し、トノサマガエルは分布しない。
帰化動物で大型のウシガエルは、赤井江付近や、例えば阿武隈川河口付近の水路等にも生息している。本種は、宮城県内では平地湖沼や河川・水路のみでなく、山間の農業用溜め池にも生息している。
井土浦の西側の湿地と樹林の接する付近では、シュレーゲルアオガエルの生息が認められた。
植生のある環境には、アマガエル科のアマガエル(ニホンアマガエル)が普通である。
爬虫類では、樹林地帯等にシマヘビが普通に生息し、ヤマカガシ・アオダイショウが生息する。ヤマカガシは毒蛇である。
広浦付近では、ジムグリが確認されている。ほかに、カナヘビとトカゲが生息している。
出 典:『仙台湾海浜地域保全計画(学術調査編)』 平成11年3月 宮城県 (注)一部省略して転載しています。
画像提供:仙台市科学館 公式サイト ⇒ こちら
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